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慢性疲労症候群 新診断指針

1.慢性疲労症候群CFS:chronic fatigue syndrome)の新診断指針について。
 

うつ病の扱いについて、これまでの診断基準では「心身症、神経症、反応性うつ病などは慢性疲労症候群発症に先行して発症した症例は除外するが、同時または後に発現した例は除外しない」とされていた。新診断指針ではこの規定が削除され、発症時期の判定は不要になった。具体的には、双極性障害と精神病性うつ病は除外するが、心身症、神経症、反応性うつ病などは発症の時期にかかわらず、慢性疲労症候群との並存を認める。

また、「特発性慢性疲労」(ICF:idiopathic chronic fatigue)という疾患概念が提案された。特発性慢性疲労とは、慢性疲労症候群とは診断できないが、慢性疲労の病態は認められるもので、今後、慢性疲労症候群に移行するかもしれない状態である。

2.治療
慢性疲労症候群の患者は働きたくても働けない。まず、治療が必要な病気であることを認識してもらい、必要なら休養もとる。
薬剤は漢方薬(補中益気湯など)、ビタミン剤(ビタミンC、ビタミンB)、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、三環系抗うつ薬を使う。精神療法としては、認知療法などを施行し、一方で、職場環境の調整を行う。

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2008-5-10追記

CFS 診断指針 [抄]  (平成19年 日本疲労学会)


 6か月以上持続する原因不明の全身倦怠感を訴える患者が,下記の前提I,II,IIIを満たした時,臨床的にCFSが疑われる。確定診断を得るためには,さらに感染・免疫系検査,神経・内分泌・代謝系検査を行うことが望ましいが,現在のところCFSに特異的検査異常はなく,臨床的CFSをもって「慢性疲労症候群」と診断する。

〔前提I〕  
病歴,身体診察,臨床検査を精確に行い,慢性疲労をきたす疾患を除外する。ただし,抗アレルギー薬などの長期服用者とBMIが40を超える肥満者に対しては,当該病態が改善し,慢性疲労との因果関係が明確になるまで,CFSの診断を保留し,経過観察する。また,気分障害(双極性障害,精神病性うつ病を除く),不安障害,身体表現性障害,線維筋痛症は併存疾患として扱う。

〔前提II〕  
〔前提I〕の検索によっても慢性疲労の原因が不明で,以下の4項目を満たす。
(1)この全身倦怠感は新しく発症したものであり,急激に始まった。
(2)十分休養をとっても回復しない。
(3)現在行っている仕事や生活習慣のせいではない。
(4)日常の生活活動が発症前に比べて50%以下になっている。あるいは疲労感のため,月に数日は社会生活や仕事ができず休んでいる。

〔前提III〕  
以下の自覚症状と他覚的所見10項目のうち5項目以上を認める。
(1) 労作後疲労感(労作後休んでも24時間以上続く),
(2) 筋肉痛,
(3) 多発性関節痛(腫脹はない),
(4) 頭痛,
(5) 咽頭痛,
(6) 睡眠障害(不眠,過眠,睡眠相遅延),
(7) 思考力・集中力低下,
(8) 微熱,
(9) 頚部リンパ節腫脹(明らかに病的腫脹と考えられる場合),
(10)筋力低下

((8)(9)(10)の他覚的所見は,医師が少なくとも1か月以上の間隔をおいて2回認めること)。


※文献 2007年9月3日発行 週刊医学界新聞 第2746号より一部抜粋

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関係ありそうなのは次のような状態。

■ ウィルス説
■ マイコプラズマ説
■ 精神神経的機能性疾患
■ 免疫異常
■ 内分泌異常
■ 特殊タンパク質
■ 遺伝子

□ EB(エプスタイン バー)ウィルス(EBV)
□ BDV(ボルナ病)
□ HHV6・7・8(ヒトヘルペスウィルス)
□ コクシエラ菌
□ パルボウィルスB19
□ クラミジア
□ シガテラ毒
□ 胃内部のエンテロウィルス
  ・そのほか

□ NK(ナチュラルキラー細胞) 活性
□ 血中免疫複合体
□ 抗核抗体
□ アシルカルニチン・アセチルカルニチン(ACR)
□ TGF-β
□ IL(インターロイキン)
□ ストレスバロメーター
□ DHEA-S・DHAS
□ 脳血流量
□ 活性酸素
□ 神経幹細胞


CFS/CFIDS米/ME(英) 関係が提唱されている症候群など(除外疾患を含む)

□ 慢性疲労症候群疑診………… (PFS)
□ 繊維筋痛症候群……………… (FMS)
□ [米国] 湾岸戦争症候群……   (GWS)
□ 自己免疫性疲労症候群……… (AIFS)
□ Q熱感染後疲労症候群 ……… (QFS)
------------------------------------------- -
□ 起立性調節障害 ………………(POTS)
□ 低髄液圧症候群(脳髄液減少症)
□ シェーグレン症候群
□ 多発性硬化症 …………………(MS)
□ 化学物質過敏症 ………………(MCS)
□ 睡眠時無呼吸症候群 …………(SAS)
□ オーバートレーニング症候群
□ 睡眠障害
□ アレルギー(アトピー性皮膚炎・花粉症など)
□ 胃食道逆流症 …………………(GERD)
□ 耳管狭窄 (BUTS症候群)
□ そのほか
------------------------------------------- -
[A領域]
 ◎ 薬物療法
   ・ビタミン療法
   ・免疫増強剤 抗ウィルス剤 抗菌剤 ・向精神薬など
   ・ホルモン補充療法 ・ACR補充療法
   ・ ステロイド療法   ・補酵素補充療法
 ◎ 漢方療法
 ◎ 自律神経回復療法
 ◎ 運動療法
 ◎ 認知行動療法…………(CBT)
 ◎ 有酸素運動療法
 ◎ 光治療
 ◎ カウンセリング
 ◎ そのほか
------------------------------------------- -
[C領域] フードサイエンス
 ○ サプリメント療法(抗疲労食品・栄養補助食品)
    特定保健用食品(分子栄養学)
    日本系/海外系
  ------------------------------------------- -
[A-D/D-A領域]
 ◎ 絶食療法・断食療法・食餌療法
 ◎ 温熱療法 (低温サウナ療法)・温泉療法
 ◎ 芳香療法 (アロマテラピー)・森林セラピー(森林浴)
 ◎ 歯科 アマルガム(水銀化合物) -不定愁訴〔含慢性疲労)原因説
 ◎ 歯科 顎関節症〔噛み合わせ不適合)-不定愁訴原因説
 ◎ 耳鼻咽喉科-耳管通気
 ◎ そのほか

  



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