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同調性 syntone

同調性 syntone は、環境に融合、調和する、躁うつ病の病前性格。Bleuler,E.は、
外界との接触が保たれない分裂気質に対比させる目的から、
情意の双極性変化に重点が置かれている循環気質に代えてこの語を用いた。
同調気質型 synthyme Temperamenten(Conrad,K.)は、分裂気質と循環気質の中間のものを指す。
というように、濱田秀伯先生は記述している。

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読み進むと、
執着性格 immodithymer Charakter 下田孝造 1932 は、
躁うつ病と災害神経症に多い性格として取り出された。
その特徴は、熱中性、徹底性、几帳面、正義感、責任感や、一度生じた感情が冷めにくい持続性などにあるが、このうちどれを本質とみるかで議論がある。中 脩三 1932 が学会報告した。

メランコリー親和型性格 typus melancholicus (Tellenbach,H.1961)は、
現症学的見地から、病前性格と誘発状況を包括的にとらえたうつ病者に特有な存在類型。
秩序志向 Ordentlichkeit が強く、自己の要求水準が高い、良心的で他人に尽くす性格の人は、
これを脅かす状況に直面するとますます自らを秩序の中に閉じ込め Inkludenz (in 中に claudo閉じる)、達成できない目標に遅れをとっている Remanenz(re  戻って maneo 留まる)と感じて
危機に陥る。こうした前メランコリー状況 praemelancholische Situation から心身を統一する内なるEndonの質的変動(Endokinese)が生じ、逡巡・不決断などの絶望 Verzweifkung を最初の徴候とする内因うつ病が非連続的に発病するという。

マニー親和型性格 typus manicus は、単極躁病の病前性格で、単極うつ病のメランコリー親和型性格に対比させた概念。権威に服従せず、些事にこだわらず、大胆かつ空想的とされる。

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以上が引用。

・同調性と双極性でいえば、双極性のほうが生物学的で客観的な指標のような気がする。
・環境に融合、調和するといっても、分かりにくい。もっとあからさまに言うと、測定しにくい。
・「同調気質型 synthyme Temperamenten(Conrad,K.)は、分裂気質と循環気質の中間のものを指す」などに至っては、私は個人的にはよく分かり、仲間同士でそんな用語を使って話し、不都合もなく、便利なものであるが、しかし改めて説明するとなると困難を覚える。分裂気質と循環気質の中間といっても、はたしてどの側面で中間であるのか、はなはだ分かりにくい。
・便利な言葉だから意味があるのか、あるいはそれは単なる習慣に過ぎず、実体のないものなのか、よく分からない。
・笠原先生の言う協調性は、環境に融合、調和するという意味では同調性である。対他配慮というといかにも肩が凝りそうだが、同調性というと、別段肩も凝らずに、らくらくと仲良くやっていけそうな気がする。そのあたり、多少の違いがあるかも知れない。ないかもしれない。あるかないかを性格に検定できないし、してもたいして意味がない。話が通じやすく納得しやすくなれば少しはいいという程度である。
・執着性格についての濱田先生の紹介では、協調性・対他配慮がない。
・さすがにTellenbach先生は要約しても格調が高い。メランコリー親和型性格もなんとなく一段格調が高くなった感じがする。Tellenbach先生は品格優秀であるが、そしてメランコリータイプは品格がいいのであるが、最近は少なくなっている。たぶん、対他配慮性が薄れていることの結果なのだろうとわたしは推定している。
・マニー親和型性格ともなると行きすぎの感じで、循環気質でもかなり付き合いにくい面があるのに、マニー親和型性格は付き合いきれないので、少し距離をとっておいたほうがいい。
・対他配慮が教育されていないマニー成分はときに厄介で、単なる「朗らか」を遥かに超える感じがある。むしろイライラ感や他人を攻める感じに近くなるかもしれない。だから、対他配慮・協調性の教育が必要になる。
・マニー成分は性格障害の一部とも融合しているようで、対処が必要である。
・マニー成分がある人にはSSRIよりも気分安定剤 mood stabilizer で始めたいのが本当のところだ。

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うつ病という言葉で何を指すのかがそもそも違うこの世界で、
うつ病の病前性格とか、存在様式と回っても、
話がかみ合わないはずだ。

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メランコリー親和型性格=mAD+対他配慮
執着気質=m(中)AD+対他配慮
マニー親和型性格=Mad
循環気質=MAD+対他配慮

最近のうつ病=「MAD,MaD,mAD,maDで、対他配慮希薄な人」が不得意な状況の中で発病し、最終的にはD成分が前景に出るもの。



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